繊研新聞社が主催する20年度百貨店バイヤーズ賞のベストセラー大賞が決まった。百貨店バイヤーからの推薦が最も多かったブランドとして、レディスはマッシュスタイルラボの「ジェラートピケ」が初めて選ばれた。メンズは該当なし。
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ジェラートピケは、外で着る服とは別にデザート感覚でルームウェアを楽しんでもらいたいとの思いからスタートしたブランド。百貨店、SCの双方に出店している。20年は一時店舗休業を強いられた。都心立地が主力のブランドの多くが苦戦を強いられる中、ジェラートピケは、店頭の販売員がウェブやSNSでの情報発信に積極的に加わりECが伸長、4~7月の売り上げは前年実績をクリアした。8月以降も客の〝今欲しい〟に応えられるよう、企画を見直した。抗菌防臭素材の「ベア柄」シリーズや、秋冬向けでも夏素材を使って半袖品番を切らさないなどの調整を行った。「あつまれどうぶつの森」など人気ゲームとの協業で話題作りにも力を入れ、ハンドミストやハンドジェル、マスクミストなどのケアアイテムを新たにクイックに企画、発売した。一連の施策により営業再開後には徐々に客足も戻り、ECだけでなく実店舗の販売も好調に推移した。