ハンカチ事業の売上高構成比は全体の64%で、そのうちライセンスブランドが97%を占め、オリジナル企画は残念ながら約3%となっています。
13年間、企画の現場や管理職に努めましたが、この間もハンカチの主役はライセンス。売り上げの上では欠かせませんが、なぜか心躍る気持ちにはなれないでいました。
学生時代、ファッションに魅了され、洋服や靴など自分磨きと共にファッションの奥深さを楽しんでいました。今でいう価値の提供や、商品背景を伝え聞くなどの体験消費がその時代、そこにはありました。
そんな中、大量生産のマスビジネスで売り上げを高めている企業に入社。ライセンスを否定しているわけではありませんが、ライセンスに頼った一本足に違和感や葛藤がありました。いつかはオリジナルに着手しないと、という思いを持ち続けていました。
社長着任後、すぐに取り組んだのがオリジナルを作る企画部署の立ち上げでした。今では「47都道府県のハンカチ」など企画ラインナップが揃いました。ハンカチは人の心を動かし、人と人の間の感動アイテムに成れると信じています。ただのオリジナル作りではなく、ストーリーや企画背景が伝わる価値創造へのチャレンジがはじまったばかり。今後の成長が自分自身でも楽しみで仕方ありません。
(川辺社長 岡野将之)
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「私のビジネス日記帳」はファッションビジネス業界を代表する経営者・著名人に執筆いただいているコラムです。
