文化服装学院とSHINDOがコンテスト 1位の佐藤さんをパリに招待

2023/11/28 18:00 更新


グランプリに選ばれた佐藤麗樹さんの作品

 文化服装学院は細幅資材製造のSHINDOと協業し、11月に行った文化祭のショーの3シーン目でコンテストを兼ねた作品の募集を行い、このほど結果を発表した。〝セル〟と題した3シーン目では「今までにない使用法」をテーマに、同社が提供したリボンとテープを使い、11人の学生が作品を披露。同社で社内審査と公式インスタグラムでの人気投票を行い、服飾専攻科デザイン専攻の佐藤麗樹さんがグランプリを獲得した。

【関連記事】文化服装学院 文化祭のショーに1万2000人が来場

 佐藤さんはリボンの耳を切ってフリンジにするなど細部にこだわりつつ、細胞がつながっている様子を表現し、細部と全体が調和したインパクトのある作品を制作。「見映えの良さを重視して作ったリボンを崩し、あえて破壊して新たにデザインする感性が素晴らしい」と評価された。佐藤さんの作品は来年2月のプルミエール・ヴィジョンパリで展示され、自身もパリに招待される。

服飾専攻科デザイン専攻の佐藤麗樹さんがグランプリを獲得

 SHINDOの深町忠則社長は、「日本出身のデザイナーで国際的に活躍する人材が増え、世界で注目されることで、日本のアパレル業界のさらなる盛り上がりが期待できる。この取り組みを今後も何年か続け、ともに成長していきたい」と、学生たちに挑戦の場を提供していきたい考え。



この記事に関連する記事

このカテゴリーでよく読まれている記事