ビルケンシュトックのべネクシー好業績

2016/05/30 04:21 更新


 三栄コーポレーションの子会社で「ビルケンシュトック」の日本での小売り、ECを手がけるべネクシー(旧ビルケンシュトックジャパン)の業績が好調だ。15年の売上高は67億1000万円で、初めて50億円を突破した14年に比べて15億円の増収となった。経常利益も3億円増加して5億3000万円となった。

 好調の要因は、フラットサンダルブームが継続したこととインバウンド(訪日外国人)需要が伸びたことなど。新たに10店(現在、直営店58)を出したことも寄与した。ECも前年対比60%増と高い伸びを記録した。

 16年は、売上高が62億円、経常利益が2億9000万円と減収減益を予想する。直営店の増加はあるものの、ビルケンシュトックの「卸売り終了のインパクトは避けられない」(小林敬幸三栄コーポレーション社長)と見ている。利益面でも店舗増による固定費の増加、新事業やオムニチャンネル戦略への先行投資も重なって、減益を予測する。新事業については、ビルケンシュトックと親和性の高い複数ブランドの取り扱いを検討しており、業容拡大を狙う。



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