リモージュ焼きのベルナルド 五月革命をオブジェに

2018/06/14 10:58 更新


 1968年のパリ五月革命から今年で50年。出版からファッション、「グッチ」の18~19年秋冬プレコレクションキャンペーンまで様々な切り口でこのパリの学生デモが取り上げられている。1863年創業でナポレオン3世ご用達の窯、リモージュ焼きのトップブランド仏「ベルナルド」は、この関連企画オブジェ「パヴェ」(敷石)を発売した。

 ベルナルドはアイリス・アプフェル、ジェフ・クーンズ、デヴィット・リンチをはじめ数々のアーティストとの協業で驚きを創造してきた老舗メゾン。

 仏デュオアーティストのバシュロ&カロンが、学生たちがデモで警官隊に投げつけたパヴェをかたどった陶器に、「デモ」「権力」「パリ」「60年代」の四つのテーマで報道写真家ジル・カロンが当時撮影した一瞬をよみがえらせた。特に60年代ではブリジット・バルドー、セルジュ・ゲンズブールとジェーン・バーキン、ジョニー・ハリデーとシルヴィ・バルタン、そしてアトリエで仕事をするイヴ・サンローランの写真が、はっとする美しさを放つ。テーマごとに68個(380 ユーロ )あり、これに写真なしの白地パヴェ(280ユーロ )を合わせ1968個限定。

(パリ=松井孝予通信員)

パヴェ


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