ベイクルーズグループ 横浜のホテルに家具と制服

2017/11/16 04:30 更新


 ベイクルーズグループのアクメは12月1日、リニューアルオープンする「ホテル・ザ・ノット・ヨコハマ」の客室や共用スペースに家具や調度品を提供する。大口の公共施設に家具を販売するのは初めて。利用者が気に入った家具を購入できるサービスも導入、従業員の制服もベイクルーズが供給する。

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 84年から営業する横浜国際ホテルを改装した。横浜駅から徒歩5分圏内と利便性は高いが、利用者をさらに増やすために近隣のホテルと差別化できる要素が必要だった。このホテルを不動産事業運営のいちご(東京)が昨年4月に購入し、リニューアルに着手した。

 部屋の居心地を良くし、デザイン性の高い内装にする計画の中で、横浜の雰囲気に合わせ、ミッドセンチュリー風で家具や調度品を統一することになった。そこでベイクルーズのアクメが製造販売する家具ブランド「アクメファニチャー」の使用が決まった。

 無垢(むく)の木を使ったベッドなど家具や照明、アメニティーやテレビ用の棚を全147室に供給し、ホテルの共用スペースやレストランに使う家具と調度品もアクメファニチャーにした。供給した家具は総額約8000万円。いちご側は今回のリニューアルに1室当たり約200万円かけたという。

 リニューアルで邦人の出張や旅行のほか、インバウンド(訪日外国人)の利用者増も狙う。レストランを10階から1階に移し、地域住民の利用も増やす。ホテルで使われる家具や小物は気に入れば買える仕組みにする。ホテル自体の認知度も高め、アクメとしては個人、法人の双方で新規客拡大を目指す。

こだわりのミッドセンチュリー風の家具で一格上のブランドを目指す



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