ベータ・ジャパン 体験型ストア「ベータ」日本初出店

2020/07/31 10:58 更新


 米・スタートアップの日本法人、ベータ・ジャパンは8月1日、日本初出店となる米国発の体験型ストア「b8ta」(ベータ)を新宿マルイ1階と有楽町電気ビル1階に同時オープンする。

(海藤新大)

 ベータは15年にサンフランシスコ近郊に1号店をオープンし、現在米国に23店、ドバイに1店を出している。最新ガジェットやテック・プロダクトを中心にクラウドファンディングやメーカー直販サイトなどでしか買えないようなユニークな商品を実店舗で販売している。店舗での新たな「発見と体験」がコンセプトのRaaSだ。日本でも海外の最新ガジェットから日本の物作り技術を生かした商品、DtoC(メーカー直販)ブランドのコスメやファッション、フードなど様々な商品が揃う。

 新宿マルイ1階に出店する「ベータ・トウキョウ・新宿マルイ」は、店舗面積約122平方メートルでスタッフ数は8人(うち6人が丸井からの出向)で運営する。丸井はこの間、「販売しない店舗」作りを志向しており、「発見と体験」に重きを置くベータとの親和性が高い。

新宿マルイの店舗

 有楽町電気ビル1階にオープンする「ベータ・トウキョウ・有楽町」は、店舗面積約256平方メートルでスタッフ数は8人ほどで運営する。両店合わせて約145種の商品を出品している。

 ベータは出品企業と消費者をつなげるプラットフォームとしての役割も果たしている。出品する企業は最低契約期間約6カ月、出品料として月30万円前後を支払うことで店舗に出品できる。店舗運営に必要な従業員の手配、トレーニングやシフト管理、在庫管理、物流サポートなどのサービスが全て月額出品料に含まれているため、ECのみで販売しているような企業でも実店舗への出店をより手軽に実現することが可能だ。

 また独自の商品情報管理プラットフォームを活用し、簡単に出品準備ができるようになっており、契約から4週間ほどで店舗に出品できる早さも魅力だ。

 店内の天井に設置されたカメラによって客の性別や年齢、どれくらい商品の前に止まっていたかなどを分析でき、商品横に置かれた商品説明用のタブレットからの情報など全てをフィードバックしてもらえるため、出品企業はマーケティングに生かすこともできる。

 今回出店する店舗はアメリカの店舗にのっとった形にしているが、スタッフの制服をファブリックトウキョウの「スタンプ」と協業して制作するなど日本の店舗独自の取り組みもしている。今後は「日本独自の取り組みも積極的に進めていく」(北川卓司ベータ・ジャパンカントリー・マネージャー)として、まずは新宿と有楽町から認知を広げていく。

ガジェットだけでなくファッション雑貨や食品なども揃える


この記事に関連する記事

このカテゴリーでよく読まれている記事