バロックジャパンリミテッドの「アズール・バイ・マウジー」はVMDを変えて順調だ。デジタルサイネージを導入、商品を自宅に配送するサービスとも連動し、購買につなげている。3月にはスマートフォンをNFC搭載のセンサーを内蔵した専用什器にかざすとクーポンを受け取れる「タッチギフト」を「アパレルで初めて」全店舗に設置した。接客強化も実っている。
(関麻生衣)
「全体の売上高の70%を占める実店舗のイメージを刷新し、既存客は維持しつつ、新規も獲得するのが課題」と篠崎敏則事業開発本部長は話す。23年で立ち上げから15年が経ち、30、40代の客が多い一方、ECでは若い世代も開拓している。23年は公式アプリ「シェルターパス」に新規登録した会員の60%が20代だった。黒で統一する店に、未来を感じさせるシルバーを加え、雰囲気を明るくした。デジタルサイネージでは、商品が店になくECや物流倉庫にある場合、店舗決済すれば自宅に無料で配送するサービスを勧めたり、SNSで発信するような画像を流してアイキャッチにしている。「実店舗でもECでも買ってくれる客を増やす」狙いがある。
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