オーロラは消費者に直接アプローチする新規事業の取り組みを始め、業容と企業拡大を進めている。6月10日には、初のコンセプトストア「オーロラ」を出店し、7月にはメタバースイベントに初出店するなど、「これまでの百貨店を軸とした卸事業に加え、新たなマーケットの掘り起こしや新規顧客獲得を目指す」(岩出眞康取締役商品統括部長兼ブランドマーケティング第一部部長兼広報宣伝室長)としている。コロナ禍を経て大きく環境が変わるなか、「オムニチャネル化で、攻めに出る」施策で、市場での存在感と知名度アップを狙う。
(古川伸広)
コンセプトストアは東京・東急プラザ表参道原宿4階で、売り場面積は約100平方メートル。「体感」「機会」「体験」で、「オンラインではできない、店舗だからできるお客様と〝時〟を共有するショップ」を構築する。店舗の約50%はショールーミング型で、体感や体験を提供する。傘やスカーフ、帽子を1点から作ることができるオンライン活用の「オーロラデジタルオーダー」システムを設置、専門スタッフのサポートのもと、お気に入りの画像やイラストなどを用いてオリジナル商品作りを体験してもらい、認知アップと購入につなげていく。また、大型のガーメントプリンターや刺繍機を設置し、店頭で様々なカスタマイズサービスを提供する。