タオルブランド「エアーかおる」で企業基盤を築いた撚糸メーカーの浅野撚糸は、「第3の創業」と名付けた新たな創業期に立ち向かっている。23年4月に福島県双葉町に撚糸加工と製品販売の事業拠点「双葉事業所」が稼働した。タオル用途以外の商品開発と販売にも着手した。幾度となくあったターニングポイントを乗り越えた原動力は、〝創業の精神〟だ。「創業者の父は〝世のため人のため力を出し切ったところに必ず運が舞い込む〟と、双葉事業所開業前に遺言を残した」。原点に立ち返り、事業の根幹を成す特殊撚糸技術「スーパーゼロ」を組み込んだテキスタイルや製品で、新たな可能性に挑む。
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世界に「スーパーゼロ」を販売
――今年度を「第3の創業期」と位置付けた。
当社は父親の浅野博が撚糸加工業として創業しました。委託撚糸加工業に磨きをかけた時期が第1の創業期です。第2の創業期は特殊撚糸加工技術のスーパーゼロを開発し、エアーかおるに代表されるタオル向けで大きな発展を遂げました。そして今年度からを第3の創業期としました。
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