旭化成「ベンベルグ」、工場火災前90%水準への復旧目指す

2024/07/04 18:00 更新


 旭化成はキュプラ繊維「ベンベルグ」で工場火災前の90%弱までの設備復旧を進め、26年4月に生産再開を目指す。現在の7割水準から引き上げ、供給不足をカバーする。

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 宮崎県延岡市のベンベルグ工場で22年4月に起きた火災で生産を停止、同12月に約3分の1の設備で生産を再開した。昨年秋には生産再開箇所を拡大し、火災前の生産能力2万2000トンに対し、約7割まで戻していた。

 「ベンベルグはこの間、インド、中国、欧州向けなどが好調で、景況に左右されずニッチなポジションを築けている。昨年4月に値上げも要請したが、需要は落ちていない。玉不足の状況が続いており、供給力を戻したい」(ライフイノベーション事業本部コンフォートライフ事業担当の西澤明上席執行役員)とし、数十億円を投じた追加の復旧を決めた。



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