旭化成 米自動車内装材大手セージを約800億円で買収

2018/07/19 15:47 更新


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 旭化成は米国の大手自動車内装材メーカー、セージ・オートモーティブ・インテリア(サウスカロライナ州)を7億ドル(約791億円)で買収すると発表した。同社にはスエード調人工皮革「ラムース」を販売しており、カーシート生地で世界シェア1位の同社を取り込むことで、自動車分野向け事業の拡大を加速する。

 19日に小堀秀毅社長、工藤幸四郎上席執行役員兼繊維事業本部長らが都内で会見し、明らかにした。「川上から川中へサプライチェーンを拡大し、自動車メーカーや部品メーカーとの関係を強化することで自動車市場の動向やニーズを迅速に把握する」(小堀社長)狙い。また、セージのマーケティング力やデザイン力と旭化成の素材・製品とのシナジーを追求する。

 セージは09年にミリケンから分かれて設立された。自動車内装材用の織・編物を米、伊、ポーランド、ルーマニア、ブラジル、中国で製造販売し、世界各国に販売拠点を持つ。17年度の売上高は47億5000万ドル。

 セージとはラムースの販売で実績がある。旭化成が資本参加し、ラムースの染色加工を手掛ける伊ミコを15年にセージが買収したことで、ミコの人工皮革ブランド「ディナミカ」のセージを通じた販売が始まっている。

 短期のシナジーとしてラムースの拡販、旭化成のインフラやチャネルを活用したセージの事業の拡大を見込む。中長期的には自動運転などの普及による車室の変化などを新たなビジネスとして取り込んでいく。

 取得価額にセージの純有利子負債を加えた買収価格は10億600万ドル。買収資金は手元資金や新規のブリッジローンで充てる。買収手続きは各国の当局への届け出、認可を経て完了する。

 同社は現在実行中の中計で自動車を重点分野の一つと位置付け、15年度約1000億円の自動車分野向け売上高を25年度に3000億円とする目標を掲げ、 M&A(企業の合併・買収)の可能性を探ってきた。

小堀秀毅代表取締役社長兼社長執行役員

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