アパレルメーカー 今春夏、秋冬とも大幅減産

2020/05/21 06:28 更新有料会員限定


 新型コロナウイルス感染の影響が色濃くなるなかで、アパレルメーカーは今春夏・秋冬物ともに生産調整を強めている。実店舗での販売が大幅に減少し、春夏物の在庫が膨らんでいるためだ。春夏物の消化を秋冬の前半に試みるなどの工夫が要る一方で、EC強化が切実な課題となってきた。

(武田学)

【関連記事】量販店向けレディスアパレル秋冬商戦 9割が「減収」「大幅減収」見通し

セールに期待できず

 春夏物の生産はブレーキをかけたものの、これから仕掛かる量は全体からすると部分的で、かなりの在庫が生まれている。ファイブフォックスはブランドごとに対応は若干異なるが「春夏商品を7~10月に分納」、アバハウスインターナショナルも6月から販売する晩夏物を8月に回し、秋物は9月からの販売を検討している。残暑など秋の実需に対応できる春夏物で、秋冬の前半の売り上げを狙う意向だ。ダイドーフォワードの「ニューヨーカー」(レディス)も、生産し始めた「例年6月上旬に販売する端境期商品は、秋冬品番として展開する予定」。ベーシックで機能性を重視したブランド特性を踏まえ、セールにかけずに来春夏での販売に回す対応もとる。

この記事は有料会員限定記事です。繊研電子版をご契約すると続きを読むことができます。

ランキング形式のデータブック
プレゼントキャンペーン実施中!

キャンペーン詳細はこちら購読案内はこちら

キャンペーン詳細はこちら購読案内はこちら

会員の方はこちらからログイン

関連キーワード新型コロナウイルス情報電子版購読者限定



この記事に関連する記事

このカテゴリーでよく読まれている記事