《トップインタビュー2024》AOKIホールディングス会長 青木彰宏氏 モノ×コトで新たな価値

2024/01/11 12:30 更新有料会員限定


青木彰宏氏

 コロナ後、リアルな場への回帰が強まるなか、AOKIホールディングスは店頭での接客力に磨きをかける。これはファッション事業に限らず、エンターテインメントやブライダルなど各事業でも共通している。多角化した事業の強みを掛け合わせることで新たな価値を提供し、さらなる相乗効果を生み出す。

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スタイルが細分化

 ――23年を振り返ると。

 コロナ禍が終息し、消費者も企業経営も全て変わりました。攻めに転じるために各事業の強みを理解し磨き上げる年でした。ファッションマーケットもオフィス回帰でスーツの需要が回復しました。

 ――24年の消費動向はどうなる。

 さらにビジネススタイルの細分化が進みそうです。コロナ後はオケージョン需要が増え、確実にハレの場の装いとしてスーツが不可欠になっています。一方、オフィスでの服装の自由化も広がり、当社の「パジャマスーツ」を含めてセットアップ、合わせるインナーもタイドアップのシャツからハイネックのセーター、ポロシャツ、Tシャツとスタイリングのバリエーションは増えています。

 店頭の商品構成もスーツ4割(従来5割)、カジュアル3割(2割)、レディス3割(3割)を目標に変えていかなければなりません。

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