OEM・ODM主力のカフカ 機能性ショーツを開発 特許構造で漏れ、蒸れを防止

2023/07/13 10:59 更新


ブラックのほか、肌なじみの良いベージュも用意した

 レディスのセットアップスーツやジャケット、コートなどのOEM・ODM(相手先ブランドによる設計・生産)主力のカフカ(名古屋市、中西栄雄社長)は7月15日から、女性をサポートする機能性インナーショーツ「アンジェライト」を本格販売する。

 アンジェライトは、蒸れと漏れを防ぐことのできる機能性素材を使用したインナーショーツ。ナプキンを付けた下着と重ね履きすることで、経血の漏れを防ぐ。

 今回販売するのはボクサータイプ。表地にはレインコートや全天候型ウェアで採用されている防水・透湿性のある機能性素材「ディアプレックス」、裏地にスムース地を使用した2層構造。

 無孔質のメンブレンを生地にラミネートしているので、生地に水分が侵入する隙間がなく、経血もブロックする。一方、温度変化に応じて衣服内環境を常に快適に保つ性能があるため、熱や湿気を感知すると外部に放出して蒸れを防ぐ。

 薄く、軽量で足口部分もゴムを使っていないので、締め付け感がないストレスフリーなデザイン。さらに生地を透明なフィルム状のテープで熱溶着しているので、縫い目が洋服に響きにくく、洗濯表示は転写プリントなので、肌当たりも優しい。生地に消臭・抗菌作用があるので、臭いも気になりにくい。

 ターゲットは部活をする女の子や、立ち仕事が多い女性などを想定する。税込み5500円。サイズはXSからXLまで、五つのサイズを揃える。色はベージュとブラックの2色。

生理時のスポーツや立ち仕事を快適に行えるインナーショーツ

 自社オンラインショップでの販売からスタートし、卸販売などにもつなげていく。初年度売上高目標は1億円(小売価格と卸価格の合算)で、将来的に5億円を目指す。

 同商品開発のきっかけは、防水透湿下着及び防水透湿裏地について特許を持つ小森谷則子さんから製品化の相談を受けたこと。21年冬にレースタイプのインナーショーツを試験販売したほか、2000枚ほど配布してユーザーの生の声を取得。その際に、大人の女性だけでなく、部活やスポーツに励む子供に着用させたいという声が多く、今回のボクサータイプの企画につながった。レースタイプは継続販売中。

 経産省の「事業再構築補助金」を活用。ブランドホームページを立ち上げ、ブランドを動画で分かりやすく紹介するなど広報宣伝にも注力。インスタグラムでも、新作やイベント情報などを発信している。



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