繊維スタートアップの英アンフィコ　非フッ素撥水の防水透湿生地を開発

オレフィン系ポリマーを使って生地、膜を製造。ラミネート素材を24年に量産する

　繊維素材スタートアップの英アンフィコ（ロンドン、亀井潤CEO＝最高経営責任者）は、新しい防水透湿テキスタイル「アンフィテックス」を開発した。表地、膜と従来素材とは異なる単一の素材で設計し、100％リサイクル可能なのが特徴。表地もフッ素系などの撥水（はっすい）剤なしで撥水機能を持たせられた。24年の商業生産を目指し、北陸での生産体制を整える。

（中村恵生）

　アンフィテックスはナイロンやポリエステルのような従来素材とは異なるオレフィン系ポリマーを使用し、繊維や膜を製造。すべて同系統の原料を使うことで製品リサイクルを可能にする。協力先で紡糸、製膜、織り、染色、ラミネートといった技術を確立し、スケールアップへ向けた準備を整える。