夢みる女性の気持ちをジュエリーに

2015/05/08 05:18 更新


 小さな頃に大好きだったお姫様ごっこの浮き立つ気持ちをジュエリーにしたい――。アミ・ダンファンスは、幼なじみの飯塚佳子さんと窪田梨沙さんがそんな気持ちを込めて14年に立ち上げたジュエリーメーカー、ジュエリー産地の山梨・甲府を拠点に、「アデュルト」「ヴァンテュイット」「ル・ジュウエ」の3ラインの展開を始めた。

 アデュルトは大人の女性を対象に1万~9万円台のジュエリーを揃え、ヴァンテュイットはそれよりもやや買いやすい1万~3万円台が中心。ル・ジュウエは、雑貨感覚で買える1000~2000円台のアクセサリーが揃う。

 15年1月に出展した国際宝飾展では、職人の確かな技術と質の高い素材、夢みる女性の気持ちを大切にした物づくりがバイヤーに支持されたという。取引先は都内セレクトショップにも広がった。

「アデュルト」のパールのリバーシブルリング
「アデュルト」のパールのリバーシブルリング

 同展で特に注目されたのは、アデュルトのリバーシブルリング(5万2000円)。淡水パールとホワイトサファイアをリングの両サイドに並べ、気分に合わせて異なる表情が楽しめるようにしたエタニティリングだ。ヴァンテュイットでも、天然石の質の高さに関心が集まったという。「甲府という地の利もあるが、何より応援してくれる方たちにめぐり会えたことで実現できた」と窪田さん。

 ル・ジュウエでは、発売から既に100個以上が売れているというジュエルミサンガ(1200円)が引き続き好評だった。「一個一個手作りしており、安いからといって手を抜くことはない。自分たちのわくわく感がお客さまに伝わっているのだとしたらうれしい」と飯塚さん。

 イベントや期間限定店も積極的に行っている。2月には、東京・銀座のジュエリーショップ、ベーネ銀座サロンで11ピースのサファイヤを用いたオリジナルリング作りのワークショップを開き、30人以上が参加した。3月には、ジュエリーを中心とした装飾品ブランド「サラサファミリア」と協業し、シルクサテンやチュールを使用したパーティーシーン用のドレスコレクション(8000~2万1000円)を発表。サラサファミリアの浪上衣里さんがディレクターを務め、アミ・ダンファンスがデザインを担当した。

 プランタン銀座の期間限定ショップで発表し、現在はサラサファミリアのオンラインショップで販売している。



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