アルペン 衣類回収活動強める 389拠点に拡大

2021/06/08 06:26 更新


回収ボックスの常設拠点を増やすことで資源を循環させる重要性を知ってもらうきっかけとする

 大手スポーツ小売りチェーンのアルペンは、20年2月から始めた衣類回収活動を強化する。これまで18拠点で回収していたが、6月21日までにアルペングループが全国で展開する全389店に拡大する。

 5月31日から「ゴルフ5」全店に不用となった衣類の回収ボックスを設置したほか、6月21日からは「スポーツデポ」「アルペン」全店に同ボックスを置く。回収した衣類は、日本環境設計が運営する衣類回収プロジェクト「ブリング」と連携し、リサイクル・リユースにつなげる。

 ゴルフ5全店で衣類回収を始めたことに伴い、「アディダスゴルフ」と協業し、5月31日から6月27日まで衣類の回収キャンペーンにも取り組んでいる。対象期間中に衣類回収に協力した客に、アディダスゴルフのサステイナブルシリーズである「プライムブルー」と「プライムグリーン」のアパレル製品を、当日限定で20%割引販売する。

 アルペンでは、「昨今の気候変動や環境汚染の影響による酷暑や暖冬、自然災害でスポーツを楽しめなくなる瞬間がすぐそこまで迫っている」という危機感から、20年にサステイナビリティー(持続可能性)推進プロジェクトを発足し、自然環境を守る活動「アルペングリーンプロジェクト」などに全社を挙げて取り組んできた。

 回収拠点の拡大に踏み切ったのは、このほど環境省から、ごみとして廃棄され、焼却・埋め立て処理される衣類が年間約48万トンに及ぶことが発表されたのがきっかけ。「アパレルによる環境負荷を少しでも軽減するには、早急に回収拠点を増やし、1枚でも多くのアパレルを循環させることが必要」と判断した。

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