アルコインター、欧州生地の販売に注力

2016/04/06 05:57 更新


 アルコインターナショナル(大阪市)は欧州のテキスタイル輸入販売に力を入れている。2年前から始めた新しい事業だが、代理店となっているのは10ブランド。業界では後発のため、きめ細かな販売手法で販路を広げている。17年春夏からはフランスのシャツ地「エービークリエイション」を新たに扱う。

 欧州テキスタイルで事業の柱となっているのが、イタリア・コモのプリント下地・プリント生地「アヴァントガード」。同社が輸入しているプリント下地だけで100種類以上あり、シルク、綿、合繊などさまざまな生地から選べるほか、イタリアでプリントすることも可能だ。取引先にとっては様々な組み合わせができるメリットがある。リトアニアのリネン専門ブランド「リナス」、タフタやジャカードが多いイタリアの「ベディーニ・フラテッリ」も扱い量が多い。

 ジタック・ヨーロピアンテキスタイルフェアに出展して知名度を上げ、最近は同展の前後に東京、大阪で自社展を開くようにしている。

 17年春夏から扱うエービークリエイションは、既存ラインアップに欠けていたシャツ地として期待している。ナチュラルでクリーンなイメージを基本とするが、インポートらしいインパクトの強い柄を打ち出す。

 同社は雑貨など製品ブランドの輸入販売、セレクトショップ向け海外ブランドの買い付け代行を主な事業としている。今後、海外テキスタイル事業も柱に育てる考えだ。



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