「アニエスベー」は22年春夏、仏カマルグ地方のガルディアンカウボーイのシックな着こなしにインスピレーションを得た、ウェスタンスタイルを提案する。初夏には、アフリカの植物をモチーフにした鮮やかな色物も揃い、遊び心満載のコレクションに仕上げた。
立ち上がりは、ウェスタンスタイルだ。ナチュラルカラーのウエスタンジャケットをキーアイテムに、フェミニンなカウガールをイメージしたセットアップなどを用意する。デザイナーのアニエス・ベーが所有する、70年代のウェスタンジャケットからインスパイアしたベストもある。後ろ身頃をカットソーにし、モダンで着こなしやすいのが魅力だ。
3月に入ると、リネンが主役に躍り出る。ほっこりさせず、レースアップブーツなどでマニッシュにコーディネートするのがブランド流。デニムに始まるインディゴカラーも特徴。モロッコをイメージしたパーカやメキシカンなカウチンニットを作った。
4月は、ブラックを基調とした、エレガントなロックスタイル。コットンを中心に、きものからインスピレーションを得たシャツや自身で撮影した写真をプリントしたドレスなど、アニエス・ベーの今の気分を反映したコレクションとなっている。
実売期に向けた5月からは、鮮やかな色物で一気に夏気分を喚起する。ピンク、レッド、ターコイズブルー、ペールグリーンといった、植物の色を取り入れる。ピオニー(シャクヤクの花びら)のフォトプリントやストライプ、チェックなど様々なパターンに落とし込んだ。70年代風にデザインし、人気のスカート「タンゴ」も今季のカラーに彩って販売する。