18年秋冬東京コレ エレガンスとストリートの共存

2018/03/26 16:57 更新


 アマゾン・ファッション・ウィーク東京18年秋冬は、女性らしさを強調したエレガンスとストリートの軽やかさを取り入れたラインが共存する。手わざを生かした静かなエレガンスの一方で、東京らしいポップなイメージが広がった。

(小笠原拓郎、写真=加茂ヒロユキ、大原広和)

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 サポートサーフェス(研壁宣男)は、ドレープとバイアスカット、シャギー素材を生かしてエレガントなラインを描いた。肩から胸元へとドレープを描くブラウスにバイアスチェックのドレスやスカート、体に巻きつけたようなピンストライプのドレス。バイアスによって体にまとわりつくように布が流れ、ドレープとなって落ちる。そんな静かな布の断ち方に、シャギータッチのスカートやコートが動きに変化を付ける。

 リブニットは襟元がクロスしたような複雑なディテール、ドレスはつまむようにして作る胸元のドレープが繊細な美しさをはらむ。ドレスに見られるドレープエレガンスと背中のジップディテールの対比が、かつてのアルベール・エルバスのエレガンスにシンクロする。ダブルフェイスのコートは複雑な布のはぎ方でリバー縫製のテクニックを強調。カゼンティーノやストリングスを重ねたような風合いが、コートやドレスを彩る。

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サポートサーフェス

 ミントデザインズ(勝井北斗、八木奈央)が、軽やかにストリートスタイルへとかじを切った。コートやブルゾンの袖から背中へジップを走らせ、ジップの開閉でばっさりと生地を割ってレイヤードを見せる。外れたショルダーが袖の分量を作り、ハイネックやパーカ、ジャケットなどさまざまなアイテムを重ねていく。

 コートの上にケープを重ねたようなアイテムや、ドレスに重ねたスウェットパーカなどの量感もポイント。ジャケットやコートだけでなくカーディガンスリーブのドレスも、ショルダーを割ってケミカルなハイネックトップを見せる。ドレスやコートにのせるプリントは、ニュースペーパー柄や花柄の切り替え。そこにスクエアなカラーブロックの色を重ねることで、インダストリアルなムードが加わった。

 フィナーレは、フレッドペリーと協業した新作を揃えた。

>>「ミントデザインズ」2018年秋冬東京・コレクション【ルック一覧】

ミントデザインズ

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