イオンモールはカンボジア・プノンペンで、新設・増床により広域型SC事業の強化を継続している。このほど第3号のイオンモールミエンチェイを開業したのに続いて、第1号のイオンモールプノンペンを増床するもので、開発による地域の発展を取り込む。
(田村光龍)
東南アジア最大
イオンモールミエンチェイは、プノンペン南部に設けられる新たな副都心となる開発エリアに立地している。東南アジアで同社最大の規模となり、物販、飲食、サービスの多彩な店揃え、教育とエンターテインメントを組み合わせた〝エデュテイメントモール〟としての機能を打ち出している。映画館やアミューズメントのほか3階には大型屋外公園「コムサンパーク」などを備える。
22年12月に核店舗でGMS(総合小売業)の「イオン」を中心に先行オープン、23年4月にグランドオープンしたが、コロナ禍の影響でテナントは順次の開業となっており、8月時点で全区画の7割に達した。テナントを揃えての一斉オープンとはならなかったが、エリアの開発が滞りがちだったところでまずは店を開け、周辺のマンション建設などの再開を促す狙いもあった。