自由が丘デュアオーネ、街に溶け込む運営を追求 エリアに合わせた休業日も

2024/04/02 06:27 更新


年間目標の200万人を上回るペースで集客中

 イオンモールが東京23区内で初めて開発、23年10月に開業した自由が丘デュアオーネ。ここで、都心部の街に定着するための多くの検証が進んでいる。

 イベントスペースの使い方や誘導するサインなど郊外の広域型SCとは異なるあり方を目指し、その一つに休業日と営業時間がある。核店舗のピーコックストアは年中無休で館としての休業はなく、営業時間は午前9時~午後11時。しかし、専門店ゾーンは第3水曜日の休業を基本に、休日に重なった3月は第2週にずらすなど、12月を除いて休業日を設けた。正月も1、2日は休みだ。営業時間も専門店ゾーンは短く、2階などのファッション関連は午前11時~午後8時。

 年中無休を希望したテナントもあったというが、エリアで水曜を休みにしているショップが多く、営業時間も地域に合わせた。テナントの半数が新たな取引先だったこともあるが、自らが集客や商業立地そのものを創造する必要のある広域型SCと、もともと人の集まる街の総賃貸面積5000平方メートルといった規模の館で異なる地域での見え方や役割に準じた。

 これまでのところ、休業日や営業時間で混乱はなく、年間目標の200万人を上回るペースで集客、売り上げも計画通りで順調に立ち上がった。



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