イオンモールは22年度に営業利益を740億円(19年度比21.9%増)、25年度には1000億円などとする経営計画を維持する。ウィズコロナからアフターコロナをにらみ、海外事業が成長軌道に早急に戻ることを想定し、消費者の変化に対応した新たな体験を提供する施設運営を進める構えだ。
(田村光龍)
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アプリの活用拡大
イオンモールの3~8月連結決算は、営業収益1260億円(前年同期比21.7%減)、営業利益117億円(59.7%減)となったが、当初目標からはそれぞれ0.8%、47.0%上振れしている。内外とも一部を除き専門店売り上げが回復基調にあり、販促経費を削減するなどして収益を確保した。
20年度通期は1割余りの減収、5割の営業減益の計画を修正しないなど、回復はしつつもコロナ禍が大きな影響を及ぼしてはいるが、「新しいことに挑戦、ビジネスモデルを変える好機と捉える」(岩村康次社長)として、中期的に成長性を取り戻そうというものだ。コロナ禍でECの拡大などはあるが、「リアルへの渇望もある」として、「暫定から恒常へ」とする防疫策と併せ、消費者の変化に応じる。