アメリカンイーグルアウトフィッターズは日本でのビジネスを本格的に再開する。ECに加え、10月に渋谷と池袋に実店舗をオープンした。チン・シェンアジア太平洋地域担当バイスプレジデントは「日本向けの商品を拡充し、独自の販促も行う。まずは市場に長く定着するための足掛かりを作りたい」と話す。
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12年に日本に進出し、一時は国内に33店まで店舗を増やしたが、日本での販売パートナーだった青山商事との契約終了に伴い、19年末に日本の全店を閉店した。「日本は戦略的に重要な市場」との考えから「再進出の機会をうかがっていた」。
20年に日本でのECを再開し、日本で売れるサイズやデザイン、色の情報を収集し、21年にはECでインナーやアクティブウェアの「エアリー」も発売した。渋谷店でも1階で「アメリカンイーグル」、2階でエアリーを販売する。
今後はアメリカンイーグルの強みであるデニム、エアリーが得意とする部屋着としても外出着や運動にも使えるアクティブウェアを実店舗でも訴求する。日本のトレンドや嗜好(しこう)に合わせた商品も品揃えするほか、サステイナビリティー(持続可能性)に配慮したライン「AE77」も販売する。実店舗のオープンに合わせ、日本の素材を使った限定コレクションも販売するほか、日本独自のキャンペーンも実施する。「どんな体形にも合う豊富なデザインとサイズのバリエーションで、ファンを増やしたい」考えだ。
