アダストリアは、イトーヨーカ堂と協業で運営する「ファウンドグッド」事業を本格化する。2月から開設し始めたが、食品とアパレルを一緒に購入する客数が増えるなど、効果が出始めているという。4月24日時点で関東を中心に47店に開設しており、7月までに64店に広げる。
【関連記事】アダストリアとイトーヨーカ堂 「ファウンドグッド」でゾゾタウン出店
ヨーカ堂が直営の衣料品売り場からの撤退を決めたことを受け、アダストリアが自社のノウハウを使ってブランドの開発、店舗プロデュース、商品の卸売り、マーケティングなどを一貫で行う取り組み。売り場スタッフの接客研修や商品説明会も行うほか、SNSを使ったファン作りも手掛ける。4月にはファウンドグッドでゾゾタウンにも出店した。
ヨーカ堂は衣料品と雑貨からなるファウンドグッド導入で30~40代のファミリー層の顧客の獲得を狙う。2月に導入した木場店では、アパレルの購入客数が改装前より4割増え、30~40代の女性客の比率も4割から5割に上昇するなど効果が出ている。アダストリアは開設後の実績を分析し、修正を加えながら事業規模拡大を目指す考えだ。