アダストリアの「ニコアンド」は、24年10月に東京・原宿の旗艦店が10周年を迎えるのを記念して、店舗限定の協業企画を増やしている。異業種と組むことで店の鮮度を保ち、新規客も取り込む狙いだ。
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原宿の「ニコアンドトーキョー」は、物販だけでなくカフェを併設しているほか、クリスマスパーティーなどのイベントを定期的に開いている。海外店舗も増えた現在は、インバウンドを取り込むグローバル旗艦店の役割も担う。
「出店を拡大したことで、販売する商品の生産ロットが大きくなり、小規模な協業企画が難しくなった」(増田太一ニコアンド営業部営業統括)。10周年を機に同店限定の協業企画を行うことにした。
3月から活版印刷の会社と協業したオリジナルのノート、ニューヨークの食器ブランドなどの期間限定店などを実施してきた。これらにより新規客が増え、23年上期(3~8月)比で客数は13%増、客単価も13%増ペースと、効果が出ている。
10周年を迎える10月は原宿、渋谷を拠点とするクリエイターや商店と組んだイベントを行う計画だ。増田営業統括は「協業を通して、いつ来ても新鮮で飽きられない店にしたい」と話す。