エースは東京・原宿で11月21日、バッグ・アパレルブランド「アントラック」の初の直営店をオープンした。高感度層や国内外の観光客でにぎわう立地に出店することで、ブランドの知名度を向上させる考えだ。
アントラックは23年にスタートした。コロナ下にビジネスウェアのカジュアル化が進んだことを受け、仕事からプライベートまで使える商品を揃えるブランドとして立ち上げた。
ターゲットはミレニアル世代の男女だ。ヘルメットバッグに着想したトートバッグや、スポーティーなリュックなどが主力。カジュアルな見た目だが、ポケットの配置や耐久性、持ちやすさなどにビジネスバッグの企画ノウハウを生かしている。これまでは自社ECと商業施設などでの期間限定店で販売してきた。
直営店の面積は約165平方メートル。コンクリートの内装で、ブランドが見せたい都会的なイメージを表現した。一番人気のリュック「シティ」シリーズを中心にフルラインナップで揃える。


「着るバッグ」をテーマにしたアパレルの品揃えも充実する。合繊のテーラードジャケットは、裏側にスマートフォンや鍵など、生活必需品にサイズを合わせたポケットが複数付いている。セットアップでの着用も可能だ。

「シンプルなアイテムが多く、ECでは機能や使いやすさを伝えきれないのが課題だった。直営店では接客を通して商品の魅力を伝えたい」(同社)。高感度層やインバウンドが多い原宿の立地を生かし、新規客を取り込みたい考えだ。
今後はアパレルで小さいサイズを拡充するなどし、女性客も増やす。
