繊研新聞社が調査した23~24年秋冬テキスタイルキーワードランキングは、「サステイナブル」(持続可能な)が1位となった。得票率は下がったが、「今後必須」「標準装備」と高い支持を集め、2位を大きく引き離した。
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外出やオケージョン需要の拡大を背景にした回答が増えた。上品さの演出を重視する向きが、「光沢」の順位を押し上げた。普遍的な価値が見直され、「クラシック」が上昇した一方、メタバース(インターネット上の仮想空間)をはじめ、近未来的なデジタルのイメージを意匠に取り入れる提案も目立った。急浮上の「起毛」は、コーデュロイやベルベット、スエードなど短く毛羽立った素材への関心が高い。
下位は、特に見た目に関わるキーワードが少差で入り乱れた。ランク圏外も「ビンテージ」「ドビー・ジャカード」「レース・刺繍」「高密度」が1票差で続いた。
アンケートは、原糸・テキスタイルメーカー、コンバーター、染色加工業、商社にアンケートを実施。シーズンのキーワードをテイスト、タッチ、原料など50以上の中から五つ選んでもらい、理由や想定する用途を聞いた。有効回答数は40。