22~23年秋冬ニューヨークコレクション見どころ 「プロエンザ・スクーラー」など対面式でショー

2022/02/09 06:27 更新


 【ニューヨーク=杉本佳子通信員】22年秋冬ニューヨーク(NY)・ファッションウイークは、「プロエンザ・スクーラー」「アルトゥザッラ」「コーチ」「トリー・バーチ」「ピーター・ドゥ」「マイケル・コース」「プラバル・グルン」などが対面式ショーで見せる。マイケル・コースは今回も人数制限が厳しく、席数は50席ほど。少しずつ規模と露出を増やしている若手デザイナーたちがいるので、その中から魅力的なクリエイションが出てくることを期待したい。

 一方、先シーズン対面式ショーをした「トム・フォード」「トム・ブラウン」「ロダルテ」「モンセ」が不参加、先シーズンフィジカルで見せた「アナ・スイ」と「アリス・アンド・オリビア」はデジタル配信となり、やや盛り上がりに欠ける印象は否めない。トム・フォードはデザインスタジオ、ロサンゼルスのアトリエ、イタリアの工場スタッフにコロナ感染者が出て製作時間が不足し、キャンセルした。トム・フォードは対面式ショーをおいてはコレクションを伝える方法は考えられないとの意向で、デジタル配信も行わず、追ってルックブックを発表する。

 トム・ブラウンは、4月29日にショーを行う。今年5月5日にメトロポリタン美術館コスチューム・インスティテュートで「イン・アメリカ:アン・アンソロジー(詩選集)・オブ・ファッション」が始まり、2日にメットガラが行われることに合わせた形だが、トム・ブラウンもコロナで製作が遅れていると伝えられている。ロダルテは、対談イベント及び消費者向けエキシビジョンを行う模様だ。「3.1フィリップ・リム」は、今回も直営店でアポイントメント形式で見せる。

 9月は、対面式ショーの多くが屋外だった。幸いニューヨーク市ではコロナ陽性率は1月半ば以降下がり続けていて、2月2日時点での過去7日間の平均陽性率は6.89%。1月半ばまでの30%台の陽性率を考えたら、屋内でも少し安心して開催できると思われる。それでももちろん、ワクチン接種済み証明とマスク常時着用は必須だ。

「プロエンザ・スクーラー」の22年春夏コレクションから


この記事に関連する記事