《データを読み解く》20年に15兆6288億円を予測
「フィンテック」がトレンドワードになるなど、決済サービスの多様化が進んでいる。矢野経済研究所によると、14年度の「ＥＣ決済サービス市場規模」は前年度比12.2％増の8兆3138億円で、20年度には15兆6288億円と大きな伸びを予測している。
ＥＣ市場の伸張に加え、今まで現金決済が主流であった生活関連分野（公共料金や家賃、教育、冠婚葬祭などの費用）における決済サービスの利用が増加している。注目すべき動向としては、越境ＥＣによるＥＣ決済サービスの拡大、ＩＤ決済やキャリア決済など決済サービスの多様化、フィンテック系スタートアップの台頭、商品受け取り方法の多様化を挙げている。
20年の東京オリンピック・パラリンピック開催に向け、今後も訪日外国人客の増加が見込まれ、利便性向上のためにキャッシュレス化推進の機運が高まることも踏まえ、ＥＣ市場は引き続き伸張すると見ている。
■ＥＣ決済サービス市場に関する調査 ＥＣサイト向けの決済サービス提供事業者が対象
