18年春夏メンズインポートで半袖開襟シャツが売れそうだ。カットソー代わりに着られる手軽さと、一枚で夏っぽいコロニアルスタイルが楽しめる点が受け、大手セレクトショップのほか百貨店からの受注も伸びている。17年春夏にメンズカジュアル市場でハワイアンシャツなど開襟タイプの半袖シャツがトレンドアイテムとなった影響が、大人向けのインポートブランド市場にも波及しているようだ。
(柏木均之)
イタリアブランドの夏のシャツといえばリネン素材で長袖、台襟付きのカッタウェーの襟が主流だった。それが来春夏向けでは半袖、開襟のモデルが売れ筋になろうとしている。背景には、カジュアル市場での開襟シャツ人気と、ポロシャツなどカットソー代わりで着られる布帛シャツとして提案するブランドが増えたことがある。
ハワイアンシャツと違い、シルクやレーヨンではなくリネンを使っており、ボタンもドレスシャツと同じ貝ボタンの仕様が主流だ。くだけた雰囲気になり過ぎない点も、大人向けのカジュアルシャツとして人気を集めた理由のようだ。
アマンの販売する「フィナモレ」で売れたのはコットン・リネンの半袖開襟シャツ。夏物でも体にフィットするシルエットが特徴の同ブランドだが、サイドスリット入りのゆったりした身頃になっている。
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同じナポリのブランドでは、リデアカンパニーの販売する「バルバ」もカジュアルラインの「ダンディライフ」で開襟シャツを出した。ワイドスプレッドに近い小襟で開襟部分も小さめ。写真のコットンのほか、リネン製も売れた。
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トレメッツォの「バグッダ」で人気を集めたのはプリント柄のシャツ。長袖のモデルは70年代のアーカイブから再現したビンテージモチーフが人気だったが、半袖タイプでは夏らしい南国風の植物柄が大手セレクトショップ向けに売れた。
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SDIの「ソンリーサ」が出したのはイタリアらしい小花柄のシャツ。襟羽をカッタウェーにした開襟タイプで、半袖ながら袖は身頃に後付けする高級シャツの製法を使い、丁寧に仕立ててある点が受けた。
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エディット&コーが販売する「オリアン」で売れたのはミリタリーディテールのモデルだ。17年春夏向けに長袖シャツを提案したところ、大手セレクトの受注があった。小売店側の要請に応え、18年春夏は半袖タイプを提案したところ、販売量は前シーズンより伸びそうという。
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