20年プレスプリングコレクション パイオニアへのオマージュに遊び加えて

2019/07/01 11:00 更新


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 「アレキサンダー・ワン」は、コレクション1としてプレスプリングと春物をショーで見せた。プレシーズンにショーで見せるのは3回目。2月にショーをしなかった「モンセ」は、より大きなビジネスになっているリゾートを初のショーで見せた。

 アレキサンダー・ワンのショー会場は、ロックフェラーセンターのスケートリンク。鈴なりになった通行人たちが見下ろす中、ショーが始まった。テーマはアメリカンスポーツウェアのパイオニアたちへのオマージュだ。4グループが登場し、初めの3グループのパイオニアはダナ・キャラン、カルバン・クライン、ラルフ・ローレン。自分が今あるのは、3人がいたからという意図だ。ダナはテーラードジャケットとボディースーツ、カルバンはデニムと下着、ラルフはプレッピーとウェスタンがベースで、そこにアレキサンダー・ワンらしい遊びを加えてみせた。

 ウエストを絞ったテーラーカラーのロングコートは肩を張り出し、構築的に仕立てる。右のラペルに同色の糸でロゴを刺繍し、フロントダーツを表シームにすることでカジュアル感を出す。手には黒い革製の大きなガーメントバッグ。モデルが歩くと雲をけ散らすようなモチーフがデジタルステージに広がり、肩ひじ張ってかっ歩するキャリアウーマン像を強調した。

アレキサンダー・ワン

 左の太ももを露出しながら急傾斜でアシンメトリーにカットしたスカートは、ストレッチベロア、ブリーチデニム、黒のレザーがある。タキシードジャケット風のトップやロゴ入りのチャンキーセーターは、股下で留めるボディースーツのディテールで遊びを加える。黒のレザーのモーターサイクルジャケットとブリーチデニムのジャケットは、ダウンを入れてボリュームを出す。メンズシャツ地のようなストライプを入れたナイロンのコートは、毛足の長いフェイクファーの裏地が楽しい。

アレキサンダー・ワン

 最後のグループのパイオニアは婦人参政権論者で、白を着ることが多かったことから、すべて白のミックス&マッチ。星条旗をさかさまにして星をaに代えたロゴを随所に入れる。ステージ全体もそのロゴに変わり、アメリカ賛歌で締めくくった。

♢ ♢ ♢

 モンセの会場はウォール街の屋外。ベースは従来のディコンストラクト&リコンストラクトの手法だ。そこにビンテージのボードゲームにヒントを得たカラフルなトランプや数字のモチーフをミックスして、楽しさと軽さを加えた。ミリタリーも軽い表現が印象的。透ける素材のトップは、エポーレットから繊細なフリンジをたなびかせる。トレンチコートはサイドをぱっくり開けた。ドレスも長いスリットやアシンメトリーヘムで脚を露出し、軽やかに仕上げている。

モンセ
モンセ

(ニューヨーク=杉本佳子通信員、写真=アレキサンダー・ワンは大原広和、モンセはブランド提供)


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