18春夏NYコレ 時代に合うファッションを模索

2017/09/15 04:30 更新


 【ニューヨーク=五十君花実】18年春夏ニューヨーク・コレクションが13日で終了した。やや盛り上がりに欠けるウィークだったことは否めない。ただ、多くのデザイナーが「この時代にどんな発表をすればバイヤーや消費者の心に響くのか」を模索しているムードは強く感じた。その試行錯誤の中から、次なる芽は生まれてきそうだ。

(写真=catwalking.com、ランディ・ブルック)

 3.1フィリップ・リムは、コンクリート打ちっぱなしの無機質な空間で見せるショー。テーラードジャケットやスラックス、白いシャツなど、ベーシックアイテムを中心に構成するブランドらしいクリーンでシンプルなスタイルに、バルーンやハンカチーフヘムのディテールで変化を加える。スポーティーなランニングブラウスやシャツに重ねたオフショルダーパーツは、裾がふんわりとたわむバルーン状になっていて、ミニマルな中に女性らしさや遊びを添える。レースを挟み込んだ白いハンカチーフヘムのキャミソールドレスは、揺れる布の動きがガーリーで軽やか。後半は赤や黄の原色を取り入れ、少しトライバルな香りをまとわせつつも、あくまでクリーンにまとめる。

3.1フィリップリム




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