シャネル エッフェル塔で構築的なカット強調

2017/07/06 04:30 更新


 【パリ=小笠原拓郎】17~18年秋冬オートクチュールで、回廊や庭園を会場にしたショーが相次いでいる。庭園の繊細な花々をモチーフにしたり、パリの伝統的な建物を背景にしたコレクションが多い。

 シャネルの会場となったグランパレには、パリの象徴でもあるエッフェル塔がそびえ立ち、上のほうにはかすみがかかったように見える。エッフェル塔のふもとの庭園を舞台にしたショーは、カッティングを強調したシックなスタイルが充実した。

 たくさんのツイードのコートやジャケットは、丸みを帯びた立体的なショルダーから袖にかけての構築的なフォルムが特徴となる。ウエストからボトムにかけては、曲線を描くようにフレアを流したライン。上腕部分に装飾を付けるディテールも多い。フェザーを立たせるように飾ったり、コサージュのようにトランプ状の布を重ねて腕からショルダーにかけてアクセントを作る。

 エッフェル塔の夜の輝きを再現してラミネートレースや刺繍もふんだんに使われる。ツイードドレスやスーツは共地のボーターハットとコーディネート。ショートブーツやタイトなサイハイブーツが足元を華やかに彩る。パリの伝統的な建築物からイメージして、構築的なカットと素材感で見せた。



(写真=catwalking.com)




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