商業施設・夏のセール、いつ?

2016/06/21 08:44 更新


首都圏=地区合同で盛り上げ、ルミネは7月14日から
京阪神=金曜の7月1日開始に集中、6月に短期でプレセール

 首都圏の主な商業施設の夏の全館セールは昨年までと同様、開始時期が分散する。郊外・都市近郊の広域型SCの大半は24日、都市部の駅ビル、ファッションビルの大半は7月1日にスタートする。今月からネット販売を含めてプレセールを実施しているテナントも多く、セールの盛り上がりが年々低下しているだけに、値引き以外でいかに需要を喚起するかがポイントだ。

 各施設のセール開始日はほぼ例年通り。例年、6月の最終金曜日に開始している施設は今年は昨年よりも2日早い24日にスタートする。東京・台場の4施設(アクアシティお台場、ヴィーナスフォート、ダイバーシティ東京プラザ、デックス東京ビーチ)、三菱地所グループの東京・丸の内の丸の内オアゾなどを含めた5施設や横浜みなとみらい2施設(ランドマークプラザ、マークイズみなとみらい)は例年と同様、同時スタートの合同セールとし、地区全体の盛り上げを図る。

 ルミネと玉川高島屋ショッピングセンターは今年も7月中旬のスタート。月曜祝日の「海の日」が昨年よりも2日早い18日となったため、ルミネは昨年より3日、玉川高島屋SCは2日早いスタートにした。また、セブン&アイ・グループのアリオは7月1日開始の札幌を除く全施設で、今月17日からスタートする。

 今春夏商戦は衣料品を中心に全体として厳しい。5月は大型連休は順調だったが、その後は失速し、今月序盤も低迷している。そのため、多くがプレセールだけでなく、「雨の日特典」企画や抽選会などで期末セール前の需要喚起を図る。セール期間中も飲食店での特別メニューの提供やアニメなどのキャラクターとの協業販促などで集客向上を目指す。ルミネはセール開始前に最近注目されているぜいたくなキャンプスタイル「グランピング」をテーマにした全館イベントを実施する。

 京阪神地区のファッションビル、駅ビルの夏物セールは、7月1日スタートが主流となりそうだ。昨年は6月下旬、7月上旬がほぼ半々だったが、今年は7月1日が金曜日ということもあり、多くが1日開始となる。

 天王寺ミオは、日曜、月曜のプレセール、セール準備の休館日、セールという流れがこのところ定着しているとして、26、27日にプレセール、28日休館日、29日からセールとした。HEPファイブは前年と同じように、7月第2週の金土日3日間と短期集中型。

 クリスタ長堀はクリアランスを含めた全館催事を短縮する。セール、クリアランスは7月のみとし、8月は任意のクリアランス期間とする。秋物を早く打ち出したい店、プロパー商材の販売促進を考慮した。あべのキューズモールはあまがさき、みのお、もりのみやのキューズモールとともに6月24日スタートとする。

 プレセールは大半の館が実施する。カード会員などを対象とし、期間は24~30日に集中する。期間は2、3日間のところが多い。

セール日程



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