百貨店・スーパー4月販売額、苦戦

2016/05/31 06:19 更新


 経済産業省が30日発表した商業動態統計速報によると、4月の百貨店・スーパー販売額(既存店ベース)は、百貨店が2カ月連続減の5012億3700万円(前年同月比3・6%減)、スーパーが2カ月ぶり増の1兆445億9200万円(0・8%増)だった。月前半は天候に恵まれたが、後半に気温が低下し、春物と初夏物衣料の販売に響いた。

 衣料品は前月に続き、全項目でマイナスとなった。百貨店の衣料品販売額は、6カ月連続減の2354億4400万円(6・2%減)。特に主力の婦人服が苦戦し、婦人・子供服・洋品は7・1%減、紳士服・洋品は5%減、その他の衣料品は1・5%減とそれぞれ6カ月連続で前年を割った。

 身の回り品も特選婦人服の動きが鈍く、2カ月連続減の5・9%減となった。スーパーの衣料品販売額は1042億2900万円(2%減)と3カ月連続で前年を下回ったが、縮小幅は前月(6・8%減)から改善した。

 婦人・子供服・洋品は、婦人のシャツ、ロングスカート、アンクルパンツなどが売れ、ほぼ前年並みを維持し、紳士服・洋品はスーツ、カッターシャツ、カジュアルパンツの好調で0・1%減に下げ止まった。

 専門店・SPA(製造小売業)を含む織物・衣服・身の回り品小売業販売額は、5カ月連続増の9290億円(2%増)、繊維品卸売業販売額は4カ月連続減の2600億円(7・4%減)だった。

アダストリア



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