レベルアップがやりがいに
■今の仕事 昨年からブランド別だったパターンメーキング機能がパターングループに集約され、社内の各ブランドから仕事を“受注”する形で進めることになりました。新しい絵型を受け取るとパターンを作成し、トワルを組む。デザイナーのチェックを受けて再度パターンに落とし、仕様書を仕上げるというのが大まかな流れ。シーズンで見るとファーストサンプル、展示会サンプル、量産のパターン出しという仕事の流れです。入社直後はタイトスカートから始め、シワが出てきたらどう直すか分かるようになり、その後、地の目線のゆがみも直せるようになるなどレベルアップも感じています。
■やりがい 自分が手がけた服を街で着ている人を見た時はとてもうれしく、頑張る意欲がわいてきます。このシルエットが良かったなど、売り場のお客様の声を伝えられた時も喜びを感じます。服を着ているアナウンサーがテレビに出ている時もそうですね。パターンメーキングのレベルアップにゴールはないという感じです。もっと勉強して知識をさらに深め、教えられるようになりたい。後輩に聞かれてもきちんと答えられるようになりたいですね。
■後輩たちへ 専門学校では自分の体形に合うパターンを引くことが中心で、会社での仕事とはかなり違います。お客様のためのパターンを引くので着心地とかいろいろと考えねばならず、苦労も多いです。何も考えずにやっていると真っ暗になるので、入社したら大小問わず、目標を持つことをお勧めします。お金を貯めてマンションを買うとか何でもいいと思います。仕事を続けているとボトム、ブラウス、ドレス、ジャケットと手がけるアイテムも進歩していきますから、その中でやりがいを感じていくのではないでしょうか。
●三陽商会事業本部生産戦略事業部技術ディビジョン パターングループパターンメイキンググループ/加藤藍子さん
織田ファッション専門学校卒、01年に入社し、「K・オブ・クリツィア」「バーバリー」「エポカ」を担当