1867年8月14日は、英国の作家、ゴールズワージーの生まれた日です。ジョン・ゴールズワージーはこの日、イングランド・サリー州に生を受けています。嵐の日で雷鳴がとどろいたという。しかし、本人は穏やかな、平和な人生を送った人物と言えるでしょう。
父のジョンは弁護士で裕福な家庭であった。それというのも、祖父は不動産投資の成功で富を築いたからです。ハロー校からオックスフォード大学へ、典型的なエリートコースを歩んでいます。ただし、オックスフォードのニューカレッジでは、本来の法律よりもおしゃれに精を出したとも。
1932年にノーベル文学賞を受賞。23年には「ペンクラブ」の初代会長に選ばれてもいます。18年に書いたのが、『人生の小春日和』。主人公ジョリオン・フォーサイトに、父の姿が投影されているのも当然かもしれません。
この中に「毎朝、絹のハンカチにオーデコロンをふりかける老人にふさわしい落ち着きと…」なるほど。そんなオーデコロンの使い方もあるわけですね。(服飾評論家・出石尚三)