初開催の合同展「CHOIS」 マスの対極、同じ思いで 個と個をつなぐリアルな場に

2023/08/28 06:27 更新


石津さん

 新たに始まる合同展示会「CHOIS」(チョイス)が、8月29日~31日に都内で開催される。主催するのはアパレル企業出身で、独立後に展示会やイベントを手掛けてきた石津和也さん。マスマーケットとは対極の手触り感のある作り手と、その思いに共感する個店の出会いの場とすることで、競合との差異化を図る。

 業界動向を反映して合同展運営も厳しいが、企業からの独立組や合同展に出展経験がないブランドなどで意欲が強いという。「開催場所も含め、他にない独自性を打ち出したい」(石津さん)としている。

 石津さんは福岡県北九州市出身。旧ジャヴァグループで営業やMDを担った。その後、大阪で起業、14年からは東京に移り、イベント事業などを手掛けながら人脈を積み上げた。

 新たに合同展を立ち上げたのは、「市場は量産品だけでは満たされない。個性や独自性のあるニッチな商品が求められている」から。しっかりした背景のある物作りや、廃棄問題など社会課題の解決を狙いとするブランド、手間がかかり、大手が参入しないような手作り感のある商品を指す。

 小売りのバイヤーも大手よりセレクトの個店をイメージしており、個と個を結びつける。「思いのこもったプロダクトというバトンを小売り側がしっかり受け止め、お客さんに伝え販売する」という形を想定している。

 初回は37社、45ブランドが参加。合同展初の「DMG」や、モデルでデザイナーのマリエさんのブランド「パスカル・マリエ・デマレ」、レザー作家のトミーさんによる「トミー・メイド」、ビンテージウェアを熟知する同世代の2人が立ち上げたリメイクブランド「レダッド」など。カテゴリーは、服飾雑貨45%、アパレル35%、アクセサリー5%、その他15%で構成する。

 開催場所は渋谷のスペースエッジ。61年に建築されたビルの一階で倉庫として使われていた場所で、インディペンデントな雰囲気が漂う。「今までの合同展にはないものにしたい。どれだけワクワク感を出せるかが勝負」。出展者は取引先のバイヤーだけでなく、他の出展者との出会いも期待しており、主催者としてつないでいくつもりという。

 石津さんは、「スティルマーケット」と名付けたフリーマーケットも都内で開催しており、今後は連携も構想。出展者が消費者に直接販売できる環境の提供も考えている。



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