ゾゾが企業向け新事業 「ゾゾスーツ」を使って体形計測業務をサポート

2024/04/12 06:29 更新


計測は左右別で最大114カ所

 ゾゾは、「ゾゾスーツ」を活用したBtoB(企業間取引)向けの計測業務効率化サービス「ゾゾメトリー」を4月下旬から一部事業者に提供する。体の詳細なサイズを手軽に計測できる特徴を生かし、「オーダースーツや制服など、計測が必要な事業者に活用してほしい」(家田敢新事業創造本部新事業推進部ディレクター)としている。

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 計測は、ゾゾスーツを着た利用者がスマートフォン上のアプリで数カ所を撮影すれば2、3分で完了する。撮影後にデータを基にした3D画像も即時に生成されサイズを把握できる。収集したデータは事業者のパソコンに自動連携され、一括管理しやすい。事業者が単一スマホで複数人まとめてスキャンする大規模計測や消費者によるリモート計測も可能。

スマートフォンのアプリで2、3分でスキャンする
データをもとに3D画像が生成される(画像はイメージ)

 計測は左右別で最大114箇所と、17年の採寸用ゾゾスーツ時と比べ大幅に増えた。アルゴリズムも改良されている。13サイズあり、身長134センチから205センチまで対応できる。ただ、これまでのデータから「日本人の85%が中心の3サイズでカバーできる」としている。

 導入事業者は、年間使用料と、ゾゾスーツ料金×枚数をゾゾに支払う。ゾゾスーツ1枚当たりの料金は公表していないが、消費者向けの計測サービスを行っている米国では1枚当たり199ドルで提供している。

 ゾゾは、採寸用ゾゾスーツを20年に3D計測用ボディースーツのゾゾスーツ2(現ゾゾスーツ)に改良、多くのパートナー企業と取り組みを進めてきた。その中で、「短期間で大規模な計測」「遠隔地にいる人物の計測」「反復的な計測」へのニーズが一定規模あるとし、今回のサービスの開発に至った。既に数社から「使用したい」と声が上がっており、提供を始める。17日から東京ビッグサイトで開かれる「ファッションワールド東京」に出展し、「まずファッション事業者への認知を高めたい」としている。

新事業創造本部新事業推進部ディレクター家田敢氏

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