【パリ=松井孝予通信員】「ザラ」はフランスで最大規模の旗艦店をパリ・オペラガルニエ座の隣にオープンした。売り場面積は4フロア4000平方メートル。レディス、レディスカジュアルラインのTRF(トラファ)、メンズ、キッズと同店限定アイテムを扱う。
同店は、仏国内に約130店舗あるザラの1号店を増床・リニューアルしたもの。数カ月かけ、19世紀後半のオスマン建築を生かしながら「光、機能性、美しさ、耐久性」の四つのコンセプトで新装。電力と水の消費量を大幅に節約できるように設計した。
グランドフロアからメザニン(中2階)には、ガラス屋根から自然光がふりそそぎ、各フロアから美しいオペラ地区の街並みが眺められる。白を基調にしたゆったりとした空間、ホテルのレセプションのような試着室と、これまでのザラにはないシックでラグジュアリー感覚のショッピングが体験できる。
オペラはギャラリー・ラファイエットやプランタン、大手SPA(製造小売業)、ユニクロ旗艦店などが密集するパリ最大の激戦区。ザラを追いかけH&Mも同地域の店舗改装を進めており、シェア争いに拍車がかかる。
パリ・オペラガルニエ座の隣に開店したザラ旗艦店のグランドフロア