ユミカツラインターナショナルは3月7日、東京・明治記念館と共催で「ユミカツラ」東京コレクションを開いた。20年2月の活動55周年記念コレクション以来、コロナ禍を経て3年ぶりに開催した。ユミカツラの国内ショーは89回目となるが、共催による開催は初めて。
コレクションのテーマは「ニュー・ジャパニーズ・ウェディング」。コロナ禍でも花嫁、花婿を美しく輝かせたいとの思いを込めた「シャイニングラブ」をコンセプトに、和洋の新作約60スタイルを披露した。
オープニングを飾ったのは、21年に登場した「ykF」(エフ)。天然素材を使ったメイド・イン・ジャパンのアフターヌーンドレスを見せた。
ニュー・ジャパニーズ・ウェディングのテーマを色濃く表したのが、神前結婚式向けに新しく提案した和洋折衷のスタイル。和装のシルエットやディテールを取り入れた日本感覚のウェディングドレスと、モダンでフレッシュな打掛や花婿のスタイルが登場した。ランウェーでは新提案の衣装による誓盃の儀(三々九度)のデモンストレーションも見せた。
クリエイティブディレクターの桂由美さんは「創業当初から、結婚式衣装での和洋両立を提唱し続けてきた。神前結婚式は17%にまで下がってしまったが、今回提案したような新しいスタイルであれば、神社で結婚式を行いたいという人も増えるのではないか。これをきっかけに、和婚、神前結婚式が盛り上がることを期待している」と話した。ショーには神社関係者も招待した。