ロンドン・ファッションウィーク(LFW)の公式展示会やパリ・コレクション中のショールームで、多くの若手デザイナーがサステイナビリティー(持続可能性)に力を入れていた。中でも多いのはアップサイクルの手法。ファストファッションの大量生産の製品からデザイナーブランドの流通在庫などを作り直して新しい製品へとよみがえらせる。
(ライター・益井祐)
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エコに特化したLFW展示会で異色を放っていたのが、19年のLVMHヤングファッションデザイナープライズのショートリストに選ばれたオランダ人「デュラン・ランティック」だった。ファストファッションの店から万引きされたアイテムから、アップサイクルされたカプセルコレクション。そのアナーキーさにはサステイナブルファッションが、ハードコアな環境保護団体のようにもなれると若干の恐怖をも覚えた。コラージュで知られるデュランはパリのロンドン・ショールームズで、ロサンゼルスの有名セレクトショップ「H.ロレンツォ」とコラボ(協業)した20年秋冬(写真①、②)を披露した。彼らの抱えるハイブランドのデッドストックを切り貼り(実際には縫う)したものだった。
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