産業機械メーカーのヤンマーホールディングス(HD)とフランス・リール市の非営利文化事業団体、リール・トロワミルは、大阪市長居公園の花と緑と自然の情報センターで、展示会「フュチュロテクスティール7」を開いている。森永邦彦さんや蜷川実花さんなど70以上のクリエイターと企業が参加し、天然繊維やアップサイクル素材を使った作品を80点以上展示する。日本での開催は今回が初。
リール・トロワミルはリール市が04年にヨーロッパ文化首都に選出されたことをきっかけに設立した団体。かつて繊維産業が盛んな地域であったことから、テキスタイルの探求を目的とした「フュチュロテクスティール」を立ち上げ、世界各国でテキスタイルとデザイン、アートを融合した展示会を開いている。これまでにフランスやベルギー、イタリアなどで36回開催しており、累計での来場者数は100万人を超える。
今回の展示会では①自然とバイオ素材②アップサイクルとリサイクル③伝統と革新、そして技術――をテーマに作品を披露する。200種類以上の生地を手作業で縫い合わせ再利用した作品や、魚のうろこを原料にした繊維などを組み合わせたドレスなどを揃えた。また、今回から新たに国際的なファッションスクールの若手卒業生を表彰する「フュチュロテクスティール賞」を実施。エスモード・東京校の濵夏歩さんと二宮櫻壽さんが初の受賞者となった。
リール・トロワミルのティエリ・ランドロン会長は「今回の展示会が、テキスタイルの魅力を発見するきっかけになってほしい」とコメントした。7月31日まで。