ヤギがオーガニックコットン(OC)の取り扱い量を急速に伸ばしている。21年度は前年の1.4倍と大きく伸びた。OCを糸、生地、製品で展開するトータルブランド「ユナ・イトオーガニック」の認知度が高まり、「指名買いも増えてきた」と福盛昭二営業第一本部第一事業部事業部長兼福井支店支店長。同事業部は綿や合繊などの原料事業を手掛ける。扱う綿糸のうち、約3割をOCが占めるまでになってきた。
(高田淳史)
品番を豊富に揃え、幅広いニーズに対応し販売が伸びている。7番手の太番から100番手双糸の細番手まで約30種揃え、「差別化できている」。在庫機能を生かし、QRニーズに対応できている点も好調要因のひとつ。
ヤギはインド産OCを使った製品の売り上げの一部をインド綿農家に寄付する一般財団法人PBPコットンのプロジェクトに、理事として参画する。PBP財団から寄付金を含めたオーガニック綿糸を購入し、紡績したオリジナル糸「PBPヤーン」を展開。同糸の21年度の販売は前年比1.5倍に増え、約360万円の寄付金を積み立てた。