その後のバーニーズ、そして・・・(杉本佳子)

2019/11/28 06:00 更新


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バーニーズ全店閉店が決まり、まもなく閉店セールが始まった。といっても、10%オフでスタート。「期間限定でさらに10%オフ」なんていうお知らせがメールで送られてくるが、その程度の値下げではなんとなく行く気がしない。

そもそも閉店セール中のバーニーズを見ること自体、気がのらない。とはいえ、やはり今バーニーズがどうなっているのか気になる。クリスマス商戦が本格化する前に見ておこうと思い、マジソン街店に行ってきた。ウインドーには今、このような目立つサインが掲げられている。

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中に入ると、大きな電光掲示板がどど~んと4つも設置されている。見たくなかったものを無理やり見させられているような気になる。ちなみに、写真が暗めだが、電気代をけちって売り場が暗いわけではなく、照明は普段と変わりなかった。

1階にあるバッグの多くは、このように元の価格と現在の価格が表示されている。特別どうしても欲しい商品でなければ、もっと値下げになってから買うお客が多いのではないだろうか。なお、一部のブランドは値下げされていない。

2階の高級デザイナーブランドの売り場にも、あちこちに閉店セールの紙がペタペタ貼られている。時代が変わったんだなぁという思いがよぎる。

15%引きでも、元が高いから庶民にとってはありがたみが薄い。いずれにしても、店内を歩き回っているうちに、気持ちが暗く落ち込んできてしまう。

この後、サクスフィフスアベニュー本店に行ってみた。すると、多くの商品が40%引きになっているではないか!同じブランドでもバーニーズとサクスフィフスアベニューで買い付けているものが違うということはあるが、それでも40%引きになっていたら、まずはそちらに行くお客が多いのではないだろうか。バーニーズは、閉店を発表してすぐ、商品券の有効期限を発表後数日内に設定した。バーニーズの商品券を持っている人はもう使うことができない。値引き率を抑えているのも、少しでも売り上げを維持しようとしているからだろう。ちなみに、お客の入りは、バーニーズもサクスフィフスアベニューも大差なかった。

通常営業ムードが強いのは、10月下旬にオープンしたばかりのノードストロームのウイメンズ館だ。オープン当初、クリスチャンルブタンがあった1階中央の売り場は、クリスマスギフト向けの雑貨を集積した売り場になっている。中には、こんな餃子のカタチをした置き物も。バーニーズが閉店に追い込まれ、サクスフィフスアベニューにも40%引きの商品が山積みになっている一方で、「こんなものに200ドルも払う人がいるんだろうか」と思ってしまう商売が展開されている。

グランドセントラル駅では、期間限定のギフトショップを集積したイベントスペースがすでに営業を開始している。その中の1つ、ニューヨークの某ジュエリーブランドの出店で、気に入ったピアスを見つけた。くずダイヤがついているので高いことは予想していたが、なんと2900ドル!税込みで30万円以上するピアスである!しかも、無名のブランドだ。それでも、そのブランドに詳しい人によると、グランドセントラル駅のそのスペースの出店料は目が飛び出るほど高いにもかかわらず、そのブランドは「元はとれている」と言っているそうな。ニューヨーク、景気がいいのか悪いのかよくわからない、相変わらず両極端な現象がみられる街である。

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89年秋以来、繊研新聞ニューヨーク通信員としてファッション、ファッションビジネス、小売ビジネスについて執筆してきました。2013 年春に始めたダイエットで20代の頃の体重に落とし、美容食の研究も開始。でも知的好奇心が邪魔をして(!?)つい夜更かししてしまい、美肌効果のほどはビミョウ。そんな私の食指が動いたネタを、ランダムに紹介していきます。また、美容食の研究も始めました(ブログはこちらからどうぞ

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