犬好きには天国!?ペトコの新コンセプト店(杉本佳子)

2024/01/23 06:00 更新


今年の本紙新年号で、「本来のアイテムにとらわれず、そのアイテムを使った後のライフスタイルに想像力を働かせ、顧客がほしいと思うものを柔軟な発想で揃え、単価の高いものを加えること」の重要性を、アロヨガを例に書いたが、今年の全米小売業大会でその方向性が今の時代の流れだと改めて確信した。大会でいくつかそうした手法をとっている実店舗が紹介されたが、その中で複数の登壇者が好例として挙げたのが、ペット用品専門店チェーンのペトコが昨年マンハッタンのユニオンスクエアにオープンした店だ。

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私は6年半前まで犬を飼っていたが、亡くなってからペトコに足を踏み入れることはなかった。今大会で新しいペトコを知り、早速見に行ってきた。これは楽しい!話題になるはずだ!と思った。

まず、店に入ると左手に、犬用のバーバーショップがある。

全面ガラス張りなので、自分の犬が誰に何をされてどう反応しているか見ることができる。文字通り、透明性が高い!飼い主は安心して預けられるに違いない。

バーバーショップに隣接して、セルフサービスで犬をお風呂に入れて乾かすことができる施設もある。これも便利!

入り口に入って右側は、「ジャストフードフォードッグズ」というドッグフードブランドのインショップがある。まるで、ディーン&デルーカを彷彿とさせるおしゃれ感だ!

試食できるサンプルもある!これは便利!犬を連れてきて、1口食べさせてみて、反応をみてから買えるのはとてもいい!

「お客さん」の犬たちのポラロイド写真を貼ったコーナーで、コミュニティー感を出しているのも今風だ。

冷蔵・冷凍されているドッグフードもある。本当に人間のためのおかずを買うのと同じ感覚で買えるセッティング。「お宅のペットのお気に入りがどれかわからなかったら、栄養コンサルタントがいますから聞いてください」という張り紙もある。

入り口を入った正面のディスプレーも、明るく楽しい。お祭り気分になれる雰囲気だ。

犬連れのお客さんもちらほら見かける。粗相をした時に備えて、店内の数か所に紙と袋が備え付けてあるのも心強い。安心して犬を連れてこれるというものだ。

ドッグフードは他にもいろいろあって、観光客向けに「ニューヨーク」の文字を入れたクッキーもある。

量り売りクッキーはワゴンでセルフサービス形式。楽しいし、ほしい分だけ買えて、これも便利。

猫用の砂も、詰め替え用が買える。いちいちプラスチックの容器を買わずにすむのはエコ!

ケイトスペードのコーナーも!

売り場は1階と2階があり、2階から降りてくる階段の天井につけられた照明も可愛い。ペット用品店ならではの遊び心がある。

フルサービスの動物病院、プリクラのような写真を犬と一緒に撮れるフォトブースもある。とにかく今までのペット用品店の概念を覆した楽しい店だ。こういう実店舗のアイデアが他にもいろいろあることがわかった今年の全米小売業大会。小売業界の未来は明るいと感じられた。

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89年秋以来、繊研新聞ニューヨーク通信員としてファッション、ファッションビジネス、小売ビジネスについて執筆してきました。2013 年春に始めたダイエットで20代の頃の体重に落とし、美容食の研究も開始。でも知的好奇心が邪魔をして(!?)つい夜更かししてしまい、美肌効果のほどはビミョウ。そんな私の食指が動いたネタを、ランダムに紹介していきます。また、美容食の研究も始めました(ブログはこちらからどうぞ



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