ノードストロームにみる、時代にあわせたポップアップショップの在り方(杉本佳子)

2021/08/27 06:00 更新


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 ノードストロームはニューヨークのメンズ店1階で、ポップアップショップを継続的に展開している。8月19日に新たに始めた「Concept 014: Found in Translation: A New Language of American Style」では、多様性と企業の社会的責任を意識した、今の時代にあったアプローチがとられた。ただ単にポップアップストアを開設するだけの時代は終わったと感じる。

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 このポップアップストアは、ノードストロームのデザイナー&ニューコンセプト部門のサム・ロバン上席副社長、ノードストロームメンズのファッション&エディトリアルディレクターのジアン・デレオン、起業家のジョシュア・キッシのコラボで実現した。デレオンはフィリピン生まれ、キッシはガーナ系アメリカ人。アメリカの伝統的スタイルを、多様な人種のフィルターを通して見つめ直したと言えるだろう。

 ノードストロームが多様性と共に意識しているのは、売り上げの5%を子供のための慈善団体Kids in Need of Defense(KIND)に寄付することだ。ノードストロームは最低25000ドルを寄付することを約束している。これは、ノードストロームのメンズのポップアップストアとしては初の試みだ。ノードストロームはさらに、KINDとパートナーシップを組んで、従業員がKINDのネットワークの中でボランティア活動をする機会を提供する。お金を寄付するだけではなく、体験の機会もつくることは、さらに望ましい社会貢献になるだろう。

 このポップアップショップはアメリカンスタイルの新しい解釈を示したコンセプトで、立ち上がりにはビームスプラス、ベルエアーアスレチックス、アワーレジェンズの3ブランドが参加した。

 期間は12週間で、その間計10ブランドを扱う。一部はノードストローム独占販売商品で、今後順次投入されていく予定だ。ノードストロームによると、まだ入荷していないエリック・エマニュエルとニューエラのコラボは注目度が高く、問い合わせが多い。ドレイクスも入ってくる予定で、ドレイクスのラグビーシャツの人気も高い。小売価格帯は20ドルから1960ドル。全米とカナダ計12店舗で展開する。

 ビームスプラスは立ち上がりのメインのディスプレイに使われていて、チェックの半袖シャツ、オックスフォードのシャツが特に好評という。

 内装はちょっとレトロな壁紙がポイントで、ビンテージの気分をさりげなく入れている。

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89年秋以来、繊研新聞ニューヨーク通信員としてファッション、ファッションビジネス、小売ビジネスについて執筆してきました。2013 年春に始めたダイエットで20代の頃の体重に落とし、美容食の研究も開始。でも知的好奇心が邪魔をして(!?)つい夜更かししてしまい、美肌効果のほどはビミョウ。そんな私の食指が動いたネタを、ランダムに紹介していきます。また、美容食の研究も始めました(ブログはこちらからどうぞ

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