浜松町の新貿易センタービル、27年3月開業 「アトレ」を導入

2024/07/22 18:00 更新


 東京・浜松町で新たな世界貿易センタービルが27年3月に開業する。すでに稼働している南館に加えて本館とターミナル棟が完成するもので、オフィスのほかホテルなどを導入、商業施設として「アトレ」が入る。

 旧貿易センタービルを建て替え、地下3階~地上46階で高さ235メートルの本館と、200メートルの南館やJRやモノレール、地下鉄駅をつなぐ地下3階~地上8階のターミナル棟を設ける。これにより延べ床面積30万1000平方メートルの新たな街区が誕生する。

 世界貿易センタービルディング、鹿島建設、東京モノレール、JR東日本が開発しており、「日本と世界をつなぐ一歩にしたい」(大志万延也世界貿易センタービルディング取締役開発企画部長)とする。7万3000平方メートルのオフィスのほか、カンファレンス、観光プレ体験施設、医療機関とともに、本館上層には東京建物によるラグジュアリーホテル「ラッフルズ東京」が入る。ターミナル棟には屋上庭園を設け、憩いの場とイベント会場を提供する。

 さらにターミナル棟の3~5階、モノレール駅地下1階などにアトレが入る。JR、モノレールの改札があり、地下鉄やバスターミナルにつながる3階をエントランスとしてにぎわいの一翼を担う。屋号含め詳細は今後決定する。合計の延べ床面積は8400平方メートルで、アトレとしては中規模の施設として「27年度の開業」(木村一哉JR東日本マーケティング本部まちづくり部門開発戦略ユニットユニットリーダー)を見込んでいる。テナントは飲食が軸になるが、近隣のアトレ竹芝の動向も踏まえ、「来街者と地域の利用者の比率を見極め、MDの最適解を導き出したい」としている。

 ホテルの開業は28年でモノレール駅の完成する29年度にすべてが揃う予定。



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